まず会話から始めましょう!
自分の子に心配なところがある。けれど、どう接したらいいのかわからない……
なんとかしてあげたいと思って行動するけれど、うまくいく自信がない。
特に自殺の危険が高まる思春期のお子さんたちは、親離れを始める時期でもあります。
ただでさえ関わり方が難しい年ごろなのに……と、悩んでしまっていませんか。
最初のステップは、会話をすることです。
お子さんの言うことを「正しい」「それは違う」などと評価せずに、耳を傾けてみましょう。
適度に頷いたり相づちをすると、ちゃんと気持ちを受け止めてもらえたと感じられます。
思春期の子どもたちは、悩み苦しんでいるとき、こんなふうに感じることがよくあります。
・自分を大切に思ってくれている人とのつながりがない……(孤立感)
・周囲の人たちに迷惑をかけてしまうかも……(負担感)
そんな時、こんなふうに声をかけてみてはどうでしょう。
「なんだかいつもと様子が違うけど、大丈夫?」
「何か悩んでいても大丈夫、私が助けになるよ。」
「死にたい」気持ちについて、率直に聞いてみましょう
もしお子さんが「死にたい」と思っているかもしれないと、少しでも感じたら、ためらわずに本人に直接尋ねてみて下さい。
自殺について尋ねることは、死にたい気持ちを植え付けることにはなりません。
むしろ、「あなたの苦しみをちゃんと理解しているよ」「何を言われても驚いたりしないよ」というメッセージを伝えることができます。
そうは言っても、我が子に「死にたいと思ってる?」なんて尋ねるのは、勇気が要りますよね。
そこで、こんな聞き方はどうでしょう。
「とてもつらいんだね。人間って、もういっそ死んじゃいたいって思うこともあるけど、そんなふうに思うことはある?」
「そんなに苦しい思いをしていたら、もう終わりにしたいって思う人もいると思うけど、あなたはどう?」
……「死にたいと思うのも当然」という聞き方をされると、素直に答えやすいものです。
(逆に、「まさか死にたいなんて思ってないでしょうね?」という聞き方はNGです。正直に答えてくれなくなってしまうでしょう。)
お子さんが何と答えたとしても(答えなかったとしても)、「あなたの助けになる」という姿勢を示し、会話を続けてください。
こんなとき、「TALKの原則」が役に立ちます。
Tell(伝える):言葉に出して「あなたのことを心配している」と伝えましょう。
Ask(尋ねる):死にたい気持ちについて率直に尋ねます。
Listen(聞く):聞き役に回りましょう。評価したり、励まそうとしなくて良いのです。
Keep safe(安全を保つ):危険と思ったら一人にしない。あなた自身も一人で抱え込まず、適切な援助を求めましょう。相談できるところはこの文章の最後に載せてあります。
死にたいと考える子どもの中には、うつ病や統合失調症などの心の病気と闘っている方も多く、病院を受診することで良くなる場合もあります。
しかし、子ども自身から助けを求めるのは難しいことが多いものです。お子さんの気持ちを代弁してあげて下さい。
学校の担任やスクールカウンセラー、かかりつけの小児科医に相談してみるのも良いでしょう。
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電話:0120-0-78310(いつでも、通話料無料)
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